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2021 Press Release

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ゴールドマン環境財団、

6名の優れた環境保護活動家を表彰

ペルー、アメリカ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、日本、
ベトナム、マラウィの草の根活動家が
2021年ゴールドマン環境賞を受賞

情報解禁日時:2021615日午後4時30分(日本時間)/6月15日午前30分(米国太平洋夏時間

2021615日、サンフランシスコ -ゴールドマン環境財団は、草の根環境保護活動家に贈られる世界で最も権威のある賞である2021年の ゴールドマン環境賞 の6名の受賞者を発表しました。

ゴールドマン環境賞は、毎年世界の6つの大陸から1名ずつ、環境問題に取り組む優れた活動家に贈られ、各地域における彼らの功績とリーダーシップを称えるとともに、地球を守るために私たち皆が行動することを呼びかけるものでもあります。

ゴールドマン環境賞は、1989年に、慈善家であり市民運動家でもあるリチャード・ゴールドマンとローダ・ゴールドマン夫妻によってサンフランシスコで設立されました。リチャード・ゴールドマンはかつて、「より良い世界を後世につなげたい」と述べていました。この32年間、ゴールドマン環境賞は地球に計り知れないほど重要な影響を与えてきました。同賞はこれまでに92カ国から206名(うち92名の女性を含む)の受賞者に贈られ、地球が直面する重要な問題にスポットライトを当ててきました。

ゴールドマン環境財団の副理事であるスージー・ゲルマン(Susie Gelman)は、次のように述べています。「環境に関しては、草の根活動家、指導者、思想家、慈善家などのグローバルなコミュニティは成長を続けていて、より洗練され、より団結し、より強力になっています。これらの受賞者は、私たちが生きていく鍵となる自然とのバランスを維持するための道筋について多くのことを教えてくれます。これら素晴らしい環境活動のリーダーたちは、無力さや環境悪化を受け入れるのではなく、いくことによって実現できることがあるのだと教えてくれます。彼ら/彼女らはいかなるリスクや困難にも黙認することなく果敢に活動をしています。そして私たちもまた黙認してはならないのです。私たち全員の力が必要なのです」

今年の受賞者は、以下の通りです。

アフリカ
グロリア・マジガ・カモト(Gloria Majiga-Kamoto)/マラウィ

マラウィで深刻化しているプラスチック汚染による環境への悪影響を懸念したグロリア・マジガ・カモトは、プラスチック産業と戦い、使い捨てプラスチックの一種である薄いプラスチックの使用を国が禁止するための草の根運動を起こしました。彼女の献身的なキャンペーンの結果、2019年7月、マラウィの高等裁判所は、薄いプラスチックの生産、輸入、流通、使用の禁止を支持しました。マラウィからは初の受賞です。

アジア
タイ・ヴァン・グエン (Thai Van Nguyen)/ベトナム

タイ・ヴァン・グエンは「Save Vietnam’s Wildlife」を設立し、2014年から2020年の間に1,540頭のセンザンコウを違法な野生動物取引から救い出しました。また、グエンはベトナム初の密猟対策組織を設立し、2018年以降、9,701個の動物の罠を撤去し、775個の違法キャンプを解体し、78丁の銃を没収して558名の密猟者を逮捕することで、プーマット国立公園の違法行為の大幅な減少に成功しました。センザンコウは、国際的に取引が禁止されているにもかかわらず、世界で最も多く取引されている哺乳動物です。肉やウロコ、血液などの需要が多いため、センザンコウは絶滅の危機に瀕しています。8種のセンザンコウは、すべてIUCNの絶滅危機リストに登録されています。

ヨーロッパ
マイダ・ビラル(Maida Bilal)/ボスニア・ヘルツェゴビナ

マイダ・ビラルは、彼女の村の女性グループを率いて、503日間、重機の封鎖を行いました。その結果、2018年12月、クルシカ川について提案されていた2つのダムの許可が取り消されました。バルカン半島には、ヨーロッパで最後の自由に流れる川があります。しかし、この地域での大規模な水力発電ブームは、何千マイルの長さを持つ川に、取り返しのつかないダメージを与える恐れがあります。ボスニア・ヘルツェゴビナからは初の受賞です。

島嶼(とうしょ)国
平田仁子/日本

2011年の福島第一原発の事故により、日本は原子力発電への依存からの脱却を余儀なくされ、他方で石炭火力を主要なエネルギー源として推し進めてきました。過去数年間にわたる平田仁子氏の活動により、日本国内の13基の石炭火力発電所(7GWまたは7,030MW)の計画が中止に至りました。もしこれらの石炭火力発電所が建設されていれば、その寿命の間に16億トン以上の二酸化炭素(CO2)を排出していたはずでした。平田氏の活動がもたらす炭素への影響は、40年間にわたり年750万台の乗用車利用によるCO2が削減されたことに相当します。

北米
シャロン・ラヴィーン(Sharon Lavigne)/アメリカ合衆国

2019年9月、特別教育の教師から環境保護の提唱者に転身したシャロン・ラヴィーンは、 ルイジアナ州セント・ジェームズ・パリッシュのミシシッピ川沿いに12億5,000万米ドルの工費で計画されていたプラスチック製造工場の建設を阻止しました。ラヴィーンは、このプロジェクトに草の根レベルで反対し、コミュニティのメンバーを啓蒙し、アフリカ系アメリカ人が多く住むコミュニティを守るために平和的な抗議活動を組織しました。ここは、発がん性物質や有害な大気汚染に悩まされている地域であり、その工場は年間100万ポンドの液体有害廃棄物を発生させるはずでした。

中南米
リズ・チカヘ・チュライ(Liz Chicaje Churay)/ペルー

2018年1月、リズ・チカヘ・チュライとパートナーたちの努力の結果、ペルー政府はヤグアス国立公園を設立しました。この新しい公園は、イエローストーン国立公園に匹敵する大きさで、ロレト州北東部の200万エーカー以上のアマゾン熱帯雨林を保護しています。その設立は、何千もの希少でユニークな野生生物の種を保護し、炭素を豊富に含む泥炭地を保全するなど、国の生物多様性を守り、先住民を保護するための重要なステップです。

2021年の受賞者の詳細な経歴情報、写真、およびビデオは、プレスルーム (情報解禁日時以降、公開)から閲覧いただけます。

授賞式情報

通常、受賞者は4月にサンフランシスコ・オペラハウスで開催される授賞式で直接表彰されますが、2021年はコロナウイルス感染症拡大の状況を鑑みて、日本時間6月16日午前8時(米国太平洋夏時間 6月15日午後4時)よりオンラインイベントの形式で授賞式が開催されます。

授賞式では、女優のジェーン・フォンダが司会を務め、音楽ゲストとしてレニー・クラヴィッツ、バーバ・マール、ンドロフ・ユース・クワイアが登場します。さらにシガニー・ウィーバーとウガンダの気候変動活動家ヴァネッサ・ナカテも特別出演します。このイベントは、ゴールドマン環境賞の公式YouTubeFacebook、およびTwitterでストリーム配信されます。イベントに参加を希望する方は、rsvp.goldmanprize.org/2021より事前登録ください。

ゴールドマン環境賞について
ゴールドマン環境賞は、1989年にサンフランシスコの市民運動家であり慈善家であるリチャード・ゴールドマンとローダ・ゴールドマン夫妻によって設立されました。受賞者は、世界的な環境保護団体や個人のネットワークから寄せられた機密の推薦状をもとに、国際的な審査員によって選出されます。ゴールドマン環境賞の詳細はこちらからご覧いただけます。

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